スマホを買い替える時に「どんな機種にしようか?」実際に店舗に行って長時間迷った事はありませんか?
私は今まで来店された数多くのお客様にヒアリングをさせて頂きましたが、実は買い替えで来店されるお客様のほとんどはあらかじめ買う端末を決めていません。
「高価な物だし2年も使うから失敗したくない」
そう思っていざ、購入したものの「使いにくい」「使わない」と、後悔されたお客様の話をよく聞きます。
今回は私の長年の経験からスマホ選びで失敗する人の特徴と、後悔しないスマホ選びのコツをお教えしたいと思います。
安心して下さい。今回お伝えするコツは最新情報を追う必要はなく、普遍的なことを書いたのでこの先どれだけスマホ市場が変化しようと通用します。
第一章:スマホ選びで失敗する人の特徴
- とりあえずiPhone
- とりあえず最新機種
- スペック表で比較
- 自分の使用用途がハッキリしていない
概ねこんなところでしょうか。
では順に見ていきましょう。
「とりあえずiPhone」は危険
日本ではiPhone人気が異常にあります。日本ではiPhoneのシェア率が50%近くあるのに対し、世界的なシェアとては約20%程度しかありません。価格の高さが理由の1つなのですが、何より日本でiPhoneを買うデメリットとしては機種変更時のデータ移行を自分でしなければいけないことが挙げられます。もっとも、Android端末であってもアプリの引き継ぎ設定はショップでは対応してくれませんので、電話帳やメールアドレスなどのデータ移行ぐらいの違いですが。
またiPhoneのデメリットとしてmicro SDカードが入らない仕様なので本体のストレージが重要になってきます。Android端末の場合は本体のストレージが少なくとも後からmicro SDで保存容量を拡張することができます。iPhoneを買う場合は本体の容量に気をつけましょう。
ここではiPhoneを貶しているわけではありません。iPhoneはシンプルで使いやすいですが、盲目的に「iPhoneを買っておけば良い」と思うのではなく、iPhone特有のデメリットを知っておこうという話です。
「とりあえず最新機種」は危険
2年の分割払いが終わった瞬間が丁度最新端末が発売された時、あなたはどう思いますか?しかもキャンペーンで実質ゼロ円で手に入ります。
「ラッキー」と思ってすぐに最新機種に変更する人は後々後悔するかもしれません。
最近のスマホ はありがたい事に高性能な上にどんどん薄型になってきています。しかし、その反面「熱暴走」する機種が当たり前のように見受けられるようになりました。熱暴走とは、簡単に言うとスマホが高度な処理を素早くこなすので負担がかかり、その結果端末が熱くなってしまうことです。
スマホが熱を持つとバッテリーの消耗が早くなったり、最悪の場合データが吹き飛んでしまう恐れがあります。
安価な中華スマホだけがなる症状ではなく、大手企業、例えばSamusungのGalaxyやSonyのXperiaなどの一部シリーズなどでも起こります。
要するに熱を持ちやすい機種があるわけです。
しかし大手企業の優秀な開発陣が自信を持って送り出した製品で深刻な発熱問題が起こるわけですから、事前に一般ユーザーが発熱するかどうかは知ることは難しいでしょう。
ですので、新作が出たらすぐに飛びつくのでは無く、しばらく時間を置いてユーザーレビューがある程度出揃ってから買う方が無難です。
「スペック表で比較」は危険
多くの方が検討する上で、まずスペック表を見ます。たしかにそれ自体は良いことなのですが、スペック表に惑わされる方が多いのまた事実です。
具体的には、例えば「カメラの性能が良い製品が欲しい」というお客様の多くは画素数を見て判断します。しかし、画素数というのはそれがそのまま写真を綺麗さを表す指標ではありません。
例えばよく「カメラ綺麗」と言われるiPhoneですが、iPhone SEから最新のXRまでは1300万画素、SE以前の画素数はたった800画素しかありません。
一方、最近のAndroidスマホは1600万画素程度が普通です。
しかし多くの方が「iPhoneは写真が綺麗」と言いますし、実際に私も同感です。
では画素数とは何なのか?
簡単に言うと、画素数が大きければ大きいほど「拡大した時も綺麗」というだけのことです。一般家庭のテレビへの出力は800万画素でも問題ないと言えますし、それがスマホ画面なら尚更です。
カメラの性能は画素数ではなく「F値(光を取り込める量)」「フォーカス機能」「レンズの種類」や、そもそもの「スマホの液晶の綺麗さ」など、様々な要因が重なりあって綺麗に見えているのです。
これらはスペック表からだけでは読み取れない大事な要素ですので、スペック表の表示に惑わされず「自分の感覚」を信じましょう。
またバッテリーのサイズも同様です。バッテリーが大きいスマホAよりも、バッテリーサイズの小さいスマホBの方が省エネ機能が働いてバッテリー持ちが良いということあります。
「自分の使用用途をハッキリさせる」ことで格安でスマホを手に入れよう
スマホはどんどんハイスペックになり、どんどん価格も上がっていますが、その性能を持て余している方が多いのが事実です。
実際多くのお客様の話を聞いて「その使い方なら2万円ぐらいの端末があるのに・・・」と思うことが多々あります。
キャリアで契約をする際、基本的に2年の分割で本体代金を支払うので最新機種が1月あたり3000円ぐらいでも安く感じてしまいますよね?でも24ヶ月の総額は7万2000円ですよ?キャリアショップの場合、半期前の機種なら実質ゼロ円機種が多くありますし、運が良ければ一括ゼロ円機種もあります。
例えば実質ゼロ円で少し前の機種を手に入れると、最新機種が3000円/月の場合は、2年間で7万2000円が浮くわけですから、そのお金で海外旅行にも十分にいけますよね?
よく「最新機種の値段」ばかり気にしている方がいますが、それよりも「自分に必要な機能」をハッキリとさせた上で端末を選ぶこそが結果的にスマホを格安で手に入れることに繋がります。
第二章:店員をうまく活用しよう
店員は(基本的に)その道のプロフェッショナルです。「セールストークされそうだから話は聞かない」と思って話しかけないのは勿体ありません。
店員を活用するメリットは「スペック表から読み取れない情報を知れる」こと。優秀な店員は新製品の発売前後に自分で使い倒してますので、「この機種は性能が良いけど熱を持つ」「この機種は指紋認証の速度が遅い」など、実際にその端末を使った人でしか分からない情報を持っています。
ただし、過度な信用は危険です。
店員の立場を考えればお客様に一台でも新しい端末を購入して欲しいわけですから基本的にポジショントーク(端末販売のためのトーク)になります。
ですので、もしも質問する場合は、漠然とした質問では無く聞きたいことをハッキリと絞った質問をしてください。
専門知識は必要ありません。
例えば、「スマホAよりスマホBの方が画質が高いけど、スマホAの方が写真が見えるけど、何故ですか?」とか「スマホAは端末が熱くなったトラブルの報告とかありますか?」など。
こういった質問にきっちり答えてくれる店員はある程度信用できるかと思います。
まとめ
結局長々と何が言いたかったと言うと、
「自分がスマホに求めている機能」をハッキリさせれば無駄に高額な端末を買う必要が無くなり、
結果として物凄くお金が浮く
ということです。
私が長年携帯電話業界の販売スタッフとして感じたのは「日本人はお金が無いと言う割に当たり前のように高額なスマホを持っている」ということです。
ぜひ、この記事をお読みの皆さまには今、当たり前に使っているスマートフォンがどれくらい高級な物なのか、今一度意識して欲しいと思います。
そしてこれほど高額なスマートフォンを選びを失敗して欲しくないと思っています。
下記の記事も参考にしてみて下さい
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