私がショップ店員として働いていた時に、機種変更時に「どれが良いか分からない」という言葉をよく聞きました。
たしかに、自分の使用目的がハッキリしていれば店員に知識が無いなりにも質問することができると思いますが、そうではなく「古くなったから新しいのが欲しい」「今の機種は充電が無くなってきたから買い換えないと」などの理由で”とりあえず新しい機種が欲しい”と思っている方にとっては一体何を手がかりに端末を選べば良いのか分からないですよね。
とはいえ安い買い物じゃないから失敗したくない….
そんな方の為に、スマホ選びのポイントを書きました。
サクサク動く端末が欲しい!
端末の電源を入れた際のスピードや、アプリを起動した際などのスピードが遅いとイライラしますよね。
端末を動作スピードを決定するのは”メモリ(RAM)”や”SoC性能”、”コア数”などによって変化します。
要点だけを言うと
携帯ショップに並んでいるシーズンが同じモデル同士を比較する時・・・メモリ(RAM)の比較だけでも目安になる
世代が違うモデルを比較する時・・・”コア数”にも注目した方が良い
ちょっと補足(コア数など)
シーズンごとに各メーカーから携帯ショップ並ぶ端末は、そこまで大きな性能差は無いので”メモリの大きさ比べる”という単純な比較が有効ですが、たとえば古い端末や海外スマホの場合はメモリだけ見て判断すると失敗する可能性があります。
というのも、最初にも書いたように、端末の動作速度はメモリだけで決定されるわけではないからです。
たとえば”コア数”は”デュアルコア”や”クアッドコア”などで表記されます。
デュアルコアならコアが2つ、オクタコアならコアが8つ、と言った具合です。
コア数も基本的には大きい方が良いです。
クロック周波数も同様に基本的には大きいほど良いです。
※例外あり
”サクサク動く”という感じ方は人それぞれ!
一番良いのは、今自分が使っている端末のメモリとコア数ぐらいは把握しておいて、それを目安にした方が良いです。たとえば私は2015年に発売されたXperia Z5 Compactの使っていますが、動作に関して全く不満はありません。メモリは2GBしかありませんが、オクタコアを利用しています。
これが私にとって端末を選ぶ基準で、同じ2GBメモリの端末を選ぶ際は、コア数で比較しています。※SoCについての説明は省きますが、もう少し詳しく検索できる方はSoC情報を調べるとだいぶ楽になります。
本体容量(内部ストレージ)はどれくらいが良いい?
”ROM”などと表記されることもあります。
これも個人差がある問題ですが、まず確認して欲しいことは”外部メモリを使えるか?”です。
外部メモリーとは、要するにMicro SDやSDカードのような外部記憶装置のことで、もしも何かしら使えるなら無理して保存容量の大きな端末を購入しなくても、足りなくなったら外部メモリで補うことができますし、数百円から購入できます。
またiPhoneなどのようにMicro SDカードの挿入口のない端末でもパソコンのようなUSBを本体に差して使用できたりすることがあります。
その他にも”オンラインストレージ”と言って、ネット上にデータを保存できるサービスもあります。
色々とデータを拡張する方法はありますので、そこまで本体容量に拘る必要は無いと言えるでしょう。もちろん、もともとの本体容量が大きければ、そういったデータを移動させる手間も不要ですが。
バッテリー持ちの良いスマホが欲しい
バッテリー持ちの良いスマホが欲しい時に、バッテリーの大きさばかりに目を奪われがちです。
たしかに基本的にはバッテリー容量が大ければ大きいほど長持ちします。
ただし、最近のスマホは解像度の良いディスプレイを採用しているので、画面の大きさによってもバッテリーの消費量が変わってきます。
その他にも色々な影響によりバッテリーの消費量は変わりますので、たとえば
「Aの方がバッテリー容量が大きいのに実際はBの方が長持ちする!なんてこともあります。」
なかなかスペック表からはだけでは判断しづらい部分ですが、スペック表の”バッテリー容量”の部分ではなく”スマホ使用時間”や”連続待受時間”などのバッテリー持ちに関する時間を参考にした方が良いと思います(バッテリーの消費スピードは使い方で大きく変わるので、スペック表通りになる方は希ですが、比較するという意味では参考になります)。
また、ネット上で検索すると、バッテリー持ちを比較した記事などがあったりします。
カメラ性能の良いスマホがいい!
iPhoneについて「写真が綺麗」という方が多いですが、iPhoneの画素数は12MP(1200万画素)程度です。
「写真が綺麗なスマホが良い」と言って”画素数”に着目する方が多いですが、画素数は、高ければ引き伸ばしても綺麗だよ!ということであって、写真が綺麗かどうかには直結しません。
それよりも「F値」で選ぶことの方が重要です。
F値の数値が小さい方が暗所での撮影に適しており、ボケ写真も綺麗に撮れます。
カメラのレンズ数は多い方がいいの?
デュアルレンズやトリプルレンズなど、なんだかレンズ数が多い方が良さそうな気がしますが、これもレンズが多ければ良いというわけではありません。
搭載されているレンズが自分の用途と合致しているか?がポイントです。
たとえば、光学ズームが可能になったり、色味のくっきりした写真が撮れるようになったり、一眼風(ボケの強い)の写真が撮れるようになったり…
レンズの組み合わせによってその効果は様々です。
まとめ
だいたいこんなところでしょうか。とりあえず知っておいて欲しいポイントをまとめると下記のようになります。
- 端末動作速度はメモリだけで決まらない
- 内部ストレージは大きさよりも、外部ストレージが使えるか?の方が重要
- バッテリー持ちはバッテリー容量の大きさだけで判断しない
- カメラ性能は画素数よりも”F値”を見る
- デュアルレンズ,トリプルレンズはレンズの種類に注目!
という感じです。
そもそもスマホもタブレットもパソコンも、膨大なパーツの組み合わせで成り立っているので、スペック表だけを見て100%予想通りというのはありえません。
しかし、上記のことを理解しているのとしてないのでは、端末選びで失敗する確率がかなり変わってくると思います。
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