[追記あり] 最近話題になっているHUAWAI (ファーウェイ)は安全?危険?一体何が問題なのか分かりやすく解説してみた

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※この記事は1年以上前に書かれたものです。情報が古い可能性があります。

つい先日、日本でも与党関係者が「政府がファーウェイの製品を分解したところ、ハードウェアに“余計なもの”が見つかった」という話がニュースとして取り上げられ、Twitterを中心に話題になっていましたが、そもそも一連のHUAWAIがどんな会社なのか?同社の製品の一体何が問題なのかご存知ですか?

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HUAWAI (ファーウェイ)とは?

HUAWEIは中国に本社を置く世界最大の通信機器メーカーです。最近では日本でも格安スマホの影響でその名が広まりましたが、スマホの製造だけでなく、ネットワークへのデバイスの供給やデバイス通信の基地局、携帯電話の中継塔も持っており、ヨーロッパをはじめアフリカや南米など世界中に通信ネットワークを築いています。

実は時価総額としてはAppleより上の2位につけています(1位はサムスンでAppleは3位)

今、何が問題になっているのか

アメリカはずいぶん前からHUAWEIに対してスパイ活動をしている疑いを持っていました。実際アメリカではCIA、FBI、NSAなどの機関が上院で「HUAWEIの端末を使うべきではない」と証言しており、政府調達を禁止しています。

また、HUAWEI製品を使う通信会社への政府支援を停止することを発表し、アメリカ国内からの締め出しをしています。

そしてアメリカだけなく、オーストラリアとニュージーランド、イギリスの通信大手BTグループも最近になって、次世代規格5G通信網の構築にHUAWEIが参加する事を禁止しました。

アメリカがここまで危惧する理由とは?

世界中のHuawei HG532で未知の脆弱性を悪用する多数の攻撃が確認されたこともありますが、HUAWEIの創立者が中国人民解放軍の軍人であった事がここまでHUAWEI製品を危惧している大きな理由の1つでしょう。

中国人民解放軍とは?

中国共産党が指導する中華人民共和国(中国)の軍隊です。

要するに社会主義国家「中国」と資本主義国家「アメリカ」の対立の図式というわけになるのですが、グイグイ力を伸ばしてきてる中国に対して、現在世界の覇権を握っていると言っても過言では無いアメリカは危機感を覚えているわけです。

仮にアメリカの情報が中国に筒抜けになってしまっていたら、いつ寝首を掛かれるか分かりません。

だからこそ決定的な証拠が無い状況でも過敏に反応しているわけです。

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実際、HUAWEIスマホのプライバシーは危ない?

HUAWEIのスマートフォンを利用するときには「エンドユーザーソフトウェア使用許諾契約」というものが締結されます。

締結と言っても、HUAWEIのスマホを使う時にほぼ自動的に締結される事になります。

しかし、この「使用許諾契約」を疑惑を知った後に読むとなかなか恐ろしい事実が判明します。

6.1 ユーザーは、当社およびその関連会社/ライセンサがユーザーの端末からデータを収集・利用することに同意するものとします(技術情報、連絡先情報、SMS/音声メッセージなどを含みますが、これらに限定されるものではありません)。

6.3 ユーザーの端末から収集された全てのデータは、ユーザーの居住国以外の国で処理されたり、ユーザーの居住国以外の国で当社およびその関連会社/ライセンサに転送される場合があります。これは、ユーザーが当社製品およびサービスを利用している国以外の他の管轄地からデータの転送またはアクセスが可能であることを意味します

簡単に言うと、スマホ内のデータはHUAWEIによって自由に使用・収集され、関連会社にも送信する事が可能ということです。

HUAWEIだけじゃない?個人情報が収集される脅威

HUAWEIの規約も十分に怖いですが、私たちが日頃利用している多くのサービスも個人情報を収集しており、私たちは利用規約をよく読まないままそれに同意をしています

例えば、GoogleやAmazonなど多くの大手サービスは、ユーザーのメールアドレスやID(指紋)、位置情報、デバイス情報、個人情報やデータを収集しています

だから自分が関心のある広告がドンピシャで表示されるターゲティング広告などのサービスが可能なわけですが、これは反対に言うと自分の興味関心が完全にバレているので怖いことでもあります。

他にも電子マネーでの公共機関情報やGPS情報など、1つ1つはたいした情報では無くても、個々のサービスを紐づける事によりあなたが何時何分にどこで何をしていたのか?」も丸裸にされてしまう危険性があるわけです。

これは現在普及しているSNSも同様です。

日本もHUAWEIを排除する方向に

日本もアメリカ同様に政府調達から事実上、HUAWEI製品とZTE製品を排除する方針を固めました。

あくまで政府調達が禁止されるだけで市場からHUAWEI製品が消えるわけではありません。

まぁここまでの疑惑を読んでしまうと、なかなか買う気も起こらないかもしれませんが、全く気にしない方にとってはHUAWEIスマホが値崩れする期待が待てるチャンスかもしれないですね 笑。

 

「収集されていいデータ」「そうでないデータ」は勿論、「何にどんなデータを収集されているのか?」そういった事を見直す良い機会かもしれません。

 

[12.15追記]

Huaweiから正式に一連の騒動に関する発表がありました。

一部の報道において、「製品を分解したところ、ハードウェアに余計なものが見つかった」「仕様書にないポートが見つかった」といった記述や、それらがバックドアに利用される可能性についての言及がありましたが、まったくの事実無根です。日本に導入されているファーウェイの製品はファーウェイならびに日本のお客様の厳格な導入試験に合格しております。

ファーウェイは、これまで通り、日本の通信業界とともに通信技術について研鑽を重ね、日本社会に貢献できるよう努めてまいります。

引用元:Huawei

 

「2019.06.29追記」

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[2019.11.25 追記]

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数ヶ月前に当ブログでもHuawei関連の記事を書いたのですが、あれから数ヶ月・・・未だに米中の貿易摩擦は継続中。 米中の貿易摩擦が継続しているにも関わらず、日本国内でもコスパの高い中国製の格安スマホやタブレットが普及してき...

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