キャリアショップでスタッフをしていた時代、機種変更時の相談として、多くのお客様から『スマホゲームのデータは引き継げるのか?』と尋ねられました。
驚いたのは男女関係なく、そして年代も関わらず多くの方がゲームに課金しているという事実でした。
マイナビニュースの統計によれば、『1万円〜5万円』が全体の38.3%でトップを占めており、私が直接聞いた話でも働き盛りのビジネスマンの方は2〜3万円課金している方が多い印象でした。
はじめる時は無料でも、結果として数万円を課金する。一昔前の『買い切り』である家庭用ゲーム機では考えられないですよね。
これが本人だけならたいした額ではありませんが、家庭内の1人1人が同じように使っていればかなりの額となります。
今回の記事は、ゲームの変化とそれに伴う『お金』の話をすることで、家計の出費を見直して頂きたいと思い書きました。
働いても働いても生活が豊かなにならない理由の1つは、ゲームにあるのかもしれませんよ。
これを機会に是非とも日々の出費について考え直してみてください。
オンラインゲームについて
ひと昔前、 『ゲーム』と言えばオフラインの『家庭用ゲーム機』が主流で、本体は高くても3〜4万円程度、ソフトも新作で1万円前後で、買えばそれだけで遊べました。
昔の家庭用ゲーム機も最近ではスマホやPCゲームが主流となっていて、オンラインへと移行しました。
オンラインゲームといえば言わずもがな、インターネットを通じて遠くの人と対戦したり、協力してプレイしたりすることができ、最近の子どもたちが遊ぶゲームも当然オンラインが主流となっています。
しかし、ゲームのグラフィックは年々向上し続けているので、端末側にもそれ相応のスペックが要求されます。
オンラインゲームに掛かる費用
最近のゲームはオンラインが主流という話をしましたが、家庭用・スマホ・PCに関わらずモデルケースはだいたい同じです。
本体以外に必要な物は
- ソフト(買い切り)
- ネット回線(月額)
- オンラインパス(年間約5,000円程度)
- キャラクターやアイテムなどへの課金(買い切りだがどんどん増える)
というような感じです。
このうち、ネット回線だけはゲームに直接関係無いので、わざわざゲーム為に契約する家庭は少ないでしょうが、それ以外はゲームに直接関係することです。
昔のゲームに比べると随分と掛かる費用が増えましたね。
ポジティブに見れば、ゲーム自体がどんどん進化するので、昔に比べて常に新鮮な状態でプレイできるようになったのですが、都度課金をしていかなければなりませんし、オンラインゲームという性質上、常に課金してアップデートしなければ自分だけ置いていかれるので、結果としてオンラインゲーム自体を楽しめなくなります。
PCゲームにまつわる値段
パソコンでゲームをする際、『ゲーミングPC』というゲームに特化したPCを推奨されることが多いですが、快適にプレイするには一式セットで15万円程度します。
こういったゲームを今の子たちはやっていると考えると凄い時代になりましたね。(世の中のお父さん・お母さんは大変そう!笑)
家庭用ゲーム機と違って、ソフト自体が安い物が多く、頻繁にセールを行なっているのも特徴です。ソフト自体は家庭用ゲーム機に比べて安い物が多いです。
基本的に家庭用ゲーム機のようにネットワーク利用料のようなものが発生しないので、ソフト+ネット回線があればプレイすることができ、更に楽しみたいのであれば課金するといった形です。
本体代金は高いですが、その反面月額費用は安いと言えるでしょう。
ゲーミングPCやソフトを安く買うには?
ゲーミングPCの購入
BTOと呼ばれるカスタマイズされたパソコンがコスパが高くておすすめです。
中でも有名なのが『ドスパラ』です。
ソフトの入手先としては
などが有名です。
家庭用ゲーム機にまつわる値段
家庭用ゲーム機は、ゲーミングPCより圧倒的に安く、コントローラーなどを含めてると3万〜6万円程度。
パソコンとしても使えるゲーミングPCに比べて目的を絞っている分安いですね。
基本的にソフトも有料で、新作だと5,000円〜10,000円程度します。オンラインでのプレイをするのにはネットワーク利用料が必要で、PS4や任天堂Switchなどでは年間で5,000程度掛かります。
最近では家庭用ゲーム機でも、アイテムやキャラクターなどの課金があったりしますので、オンラインゲームをするとなるとなかなか高くつきます。
スマホゲームにまつわる値段
老若男女問わず、一番プレイしている方が多いのがスマホゲームなのではないでしょうか?
無料でダウンロードできて、外でもプレイできることから、通勤中のビジネスマンもかなりやってますよね。
冒頭にも書いた通り、無料でオンラインプレイまでできるスマホアプリですが、結果的に10,000円〜50,000円を課金したことのある方が圧倒的多数です。
また、スマホゲームは基本プレイが無料の反面、PCゲームや家庭用ゲーム機のようにオフラインだけで遊べる物はほとんどありません。
無料でできるということから、日々クォリティーの高いアプリが続々とリリースされており、ユーザーの移り変わりが激しいのが特徴です。
それゆえ、せっかく課金したのにユーザーが少なくなってまともに遊べないという現象が起こります。
そもそも課金している人自身がすぐに飽きてしまって他のゲームをはじめたりします。
そう考えると一過性のゲームアプリに課金するのは、たとえ10,000円といえど、かなりの贅沢と言えませんでしょうか?
現代人の通信費の多さ
ひと昔前の比べると、日本人は所得がそれほど上がっていないのに関わらず、無意識のうちに日々の出費が増大しています。その最も大きな物が『通信費』です。
私自身、携帯業界で働きながら多くの方とお話をさせて頂いてきましたが、『通信費』について深く考えないお客様が多くて驚きました。
たとえば、大手キャリアと契約している家庭の場合、月々の携帯料金は単独プランでだいたい8,000円前後です、
(実際には家族割や学割、端末代金なども、各家庭によってプランは異なりますが、1人あたり概ね8,000円前後です)
ガラケー時代はパケ放題プランでだいたい6,000円ぐらいでしたから、それだけかなり増えてますよね?それに、ガラケー全盛期にデータ通信を多用していたのは、『着うた』や『アプリ』をよく利用する学生がほとんでしたので、両親はそれより安いプランの家庭がほとんどでした。
しかし今では大人も子どもも変わらず同じくらいデータ通信をしています。
たとえば4人家族の場合はスマホ代だけで月々32,000円ですし、それに加えて自宅回線の料金5,000円(平均)を払っている家庭がほとんです。
つまり4人家族の場合、スマホやパソコンの為に毎月37,000円近くを支払っていることになります。
年間にすると444,000円にもなります。
あくまでデータ通信だけで、です。
それに加えて、月額課金の必要な上記のようなゲームを加えれば、年間5〜60万円は平気で使っている計算になります。日本人の平均月収は約35万円と言われているので、約2ヶ月分ということになります。
この他にも、生活費・学費・住宅ローンなど、生きていく為には多くのお金が必要です。
そう考えると、オンラインゲームへの課金というのはセレブの遊びと言えるのではないでしょうか?
何度も言いますが、この記事は『ゲームするな!』と訴えているのではなく、あくまで家庭からの出費を見直しましょうという記事です。
大手キャリアを利用している方は、家族間でまとめるプランに入ったり、自宅回線と使用している携帯会社を統一して割引を受けたり、格安SIMに変えるなどして、是非『通信費の見直し』をしてください。
とにかく自分のプランを把握していない方は、ショップに行ってプランの見直しをすることをおすすめします。
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