数ヶ月前に当ブログでもHuawei関連の記事を書いたのですが、あれから数ヶ月・・・未だに米中の貿易摩擦は継続中。
米中の貿易摩擦が継続しているにも関わらず、日本国内でもコスパの高い中国製の格安スマホやタブレットが普及してきており、来年2020年には遂にXiaomiまでが日本のスマホ市場に参入する予定だそうです。
そんな中、一般の我々が気になる部分といえば「結局、中国製のスマホやタブレットにGoogle PlayをはじめとしたGoogleのサービスが使えるのか?」ということですよね。
というわけで調べてみました。
結論から言うと
- Huawei製品には使えるものと使えないものがある
- その他の中華スマホでは基本使える
という感じです。
Google関連のサービスが使えないと何が困るのか?
Android端末を使うにあたって一番利用されているGoogleのサービスが「Google Play」だと思います。Androidスマホは基本的に「Google Play」を利用することでアプリをインストールします。
Goole関連のサービスが使えないということは、まず様々なアプリをスマホにダウンロードする為に使うこのGoogle Play自体が使えなくなります。
また、Google Map,GmailなんかもGoogleのサービスですし、実はYoutubeも「Googleモバイルサービス」の1つです。
こういった機能が使えなくなるというのは、最早何の為にAndroidスマホを購入するのかわからなくなるレベルですよね。
中国国内ではそもそもGoogle関連のサービスが規制されている
日本人にとって「Google関連のサービスが使えない」というのは相当な痛手なものの、そもそも検閲の厳しい中国国内ではGoogle関連のサービスを利用できません。
その為、中華スマホの多くはGoogle関連サービスが使えない「中国版」とGoogle関連サービスが使える「それ以外(グローバル版などの名称のもの)」に分けられます。
では中国の人たちはどうやってGoogle関連のアプリを利用しているのかというと、Google Playのようなアプリ検索のページから直接APKファイルをダウンロードして利用しています。
要するに「使おうと思えば使える」わけですが、APKファイルを直接ダウンロードして使う方法はAndroid側が推奨している方法では無いためセキュリティー的にはリスクがあります。
(とはいえ、iOSのApp Storeに比べればGoogle Playストアのセキュリティーがそもそも高いとは思いませんが・・・)
Huawei製品でGoogle Playは使えるのか?
2019年5月に米商務省が米国企業との取引を規制する「エンティティリスト」というものを発表しました。
その中にHuaweiスマホ(ZTEも)も含まれていた為、Huaweiスマホでは米国企業であるGoogle関連のアプリは使えなくなりました。
しかし、その「エンティティリスト前」に既に認証を受けているHuawei端末についてはGoogle PlayやGoogleアプリを使うことができます。
たとえば11/29に発売される「HUAWEI nova 5T」は既にGoogleからの認証を受けている為、問題なく使えるそうです。
一方で9月に発売された「Mate 30 Pro」を含む「「Mate 30シリーズ」ではGoogle関連のサービスを利用できません。
Googleサービスが使えないMeta 30はどうなるのか?
気になる「Googleサービスが使えない」Huaweiのスマホ「Meta 30シリーズ」ですが、Android 10をベースとする「EMUI 10」が搭載されているそうです。
Android自体はオープンソースなので、AndroidベースのOS搭載は問題ありません。
基本的にAndroidベースのOSの操作性は本家と変わりません。Huawei製品の場合はGoogle関連のサービスが利用できないということを除いては。
アプリのダウンロードはGoogle Playに代わり、Huaweiの「AppGallery」を通して行うそうです。
Huawei以外の中華スマホでGoogle関連のサービスは使えるのか?
今のところ規制はHuawei,ZTEに対してだけなので、それ以外の製品に関しては現時点で問題なく使えます。
とはいえ、規制対象のHuaweiに限らず、中華スマホ・タブレットでは、純粋なAndroid OSではなく、Androidベースの独自OSを採用している端末も多いです。
例えばXiaomi製品に採用されている「MIUI」,OPPOの「Color OS」,中国製ではありませんがAmazonの「Fire OS」も独自OSです。
Andoridベースの独自OSは、端末向けに少しだけデザインをいじったものから、独自機能を追加したものまで様々です。
独自OSを採用している端末の場合でも、基本的にはGoogle関連サービスを問題なく利用できますが、前述したように中国では基本的にGoogle関連のサービスを利用できないので「中国版」の場合はGoogle Playを利用できません(多くの場合、抜け穴はある)。
中華スマホを購入する場合は、その辺りは注意しておきたいですが、中国版で無い限りは基本的にあまり心配しなくても良いかと。
Huaweiの独自OS「HarmonyOS」
現在HuaweiはiOSともAndroidとも全く異なる独自の「HarmonyOS」を開発しています。
ちょっと詳しいことは私には分かりかねますが、興味のある方は下記の記事を参考にしてください。
参考記事:何がスゴい?ファーウェイが発表した新OS「HarmonyOS」4つのポイント
OSがあってもそれに使えるアプリが無いと実用性は無いと思いますが、その辺はどうなるんでしょうか。
何にせよ、まだまだ米中の争いは終わりそうにないですね。
個人的にはGmailさえ使えればあとはAndroid OSだろうが、完全な独自OSだろうが何だって良いです 笑
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